スクラバーというのは洗浄集塵装置のことです。気体の中に含まれる粉塵や微粒子を洗浄液に付着させて浄化する「湿式」と、活性炭などの吸着剤やフィルターに気体を通過させて有害物質を吸着させる「乾式」に分けられます。
湿式は化学実験や化学工場における作業中に使用する薬物から発生する有毒ガスなどを浄化するのに適し、乾式は水洗浄だけでは除去しにくい有機溶剤や悪臭を除去するのに適しています。
これらの処理により気体が浄化されるだけではなく、気体中の二酸化炭素も削減されるので地球温暖化の防止につながり、環境保護の一環となります。
何かを作って販売するとき、製品自体の機能や質について相談を重ねると思いますが、実際に加工段階に入ったときに出る産業廃棄物にまで配慮できる人はどのくらいいるでしょうか。
大気汚染による環境破壊や公害病を避けるためにも、スクラバーの導入は必要不可欠です。制作の過程で有害物質が発生してしまうときはもちろん、身体に直接的な影響はないけれど悪臭がするという場合にも使用することができます。
スクラバーは誤って触れてしまって壊したり設定を変えてしまわないように屋上に設置することが多いですが、設置スペースがとれないときにはコンパクトなタイプを選ぶのもよいでしょう。
スクラバーは化学実験室や酸熱分解、化学工場などで発生する有害ガスを吸着、水洗、薬液中和処理するものです。
その方法のうち、湿式は特に実験や化学分析、化学工場の製造工程において、使用する薬品を用いたときに発生する有害ガスをバキュームなどで集め、湿式スクラバーの排ガス洗浄装置で取り除きます。そうすることで綺麗なガスにして大気に放出可能です。
特徴としては、一つ目は、高濃度の酸性ガスや、アルカリ性ガスの、水洗浄や薬液中和吸収が可能です。2つ目は、水溶性の有機溶剤ガスの場合は、ステンレス性となります。3つ目はFRP性の大風量が操作可能となります。
地震や台風などの大規模な自然災害を経験して、社会インフラの重要性について再認識した人も多いのではないでしょうか。どれかひとつ欠けてしまうだけでも、私達の生活は成り立たなくなってしまいます。電気や水、ガスといったライフラインの供給はもちろん、下水やゴミ処理といった廃棄物を適切に処置する施設がないと、汚染物質などが原因の健康被害や悪臭に悩まされることになります。
スクラバーは、廃棄物処理の過程で出る有毒ガスなどを中和し、大気に排出しても問題の無いレベルまで浄化します。小型のものやキャスター付きのもあるため、設置場所の確保が難しくても対応可能です。
工場などの現代において、スクラバーは欠かせないものになっています。それは周囲や地球の環境を汚染から守る役割をしてくれるからです。スクラバーがあるおかげで、有害なガスは大気中に放出されずにすみます。
このようなことから、現在においては工場に欠かせない装置になっています。最近では大きさや仕様などさまざまなものができていますので、自社にあった装置を導入することができるでしょう。導入する際には目先のコストだけでなく、メンテナンスの手軽さやアフターフォローのしやすさなど、しっかりとチェックした上で決めていくのが良いでしょう。